軽井沢町 注文住宅の基礎工事の様子その22018.06.07
軽井沢町追分で進めている注文住宅の基礎工事の様子その1の続きです。
コンクリート打設
コンクリートは気温が低いと打設した後内部の水分が凍らないように養生が必要になりますし、暑いと表層の乾燥収縮による品質低下が心配なんですが、今回はそれを考慮しての着工でしたので大変いい時期にできました。
ノズルから生コンが出てきており、それをバイブレーターで振動をかけ空気を抜いていきます。
今回の計画では長寿命な基礎が要求されます。そのため材料自体は設計基準強度24N/mm2 スランプ15cm と、少しいいかなくらいで一般的ですが、丁寧に打設し、養生後に通常エンタープライズ向けに止水、躯体防水で使用される「けい酸塩系表面含浸材」を塗布します。
施主さん(社内関係者です)は30N/mm、スランプ12cmとかっていうのも一瞬考えたんですが、(材料のコストアップはそれほどびっくりするものではありません)木造ですし、いいスペックでも施工しにくくなってしまって結果出来上がりの品質が落ちるようではいけないということで、着工時期を選んだうえで今回の選定になりました。より施工の実態を知っている選択かなと思います。
養生、型枠ばらし
数日間養生をし、試筐体を使って強度を測定します。
住宅の場合、一般的には5N/mm2 以上の呼び強度目安で脱枠することもあるとのことですが、今回は時期がいいのことと材料も余裕度を持たせていますので、3日後には18N/mm2 の強度がありました。もちろん強度以外の品質のこともありますので早く脱枠するなら表面を養生するなどしたいところです。
強度が問題ないことを確認したら、型枠をばらしていきます。基礎工事が完成しました。まだ表面には何もしていませんが、きれいな基礎でジャンカなどは見当たりません。
床面積が特別広いわけではないのですが、形状が凝った平屋なため地上からだと全体がよくわかりませんね。
せっかくなのでドローンを出動させて撮影しました。地上14m 真上からと、地上7m 前方からです。
これから断熱工事に入ります。今回は基礎断熱のため基礎外周に換気口は設けていません。
とはいえコンクリートからは新築後数年水分が発生します。床ガラリだけでは空気は動かないので、ファンを仕込んで循環させ、床下に湿気が溜まらないようにしていきます。