【スタッフから】木下建工の現場用セキュリティカメラ設置例2017.10.13
建設会社を悩ませるのが現場での盗難。
建設業は重機類はもちろんのことハイエース、トラックといった車両、発電機等の機材、配水管布設時の材料や鉄板、電線類まで、盗難の多いものをたくさん使う仕事です。
先日も盗難にあった建設会社さんのブログを読み「盗人許すまじ」と感じました。
お役に立てればと思い、木下建工での盗難対策の一端であるIPカメラを紹介します。セキュリティに関係するため具体的な機種名や、カメラ以外の対策(車両へのハンドルロック、遠隔地の現場は一日の工事終了後機材を積みベースまで戻る等々)については意図的に詳細を記述しませんが、お問合せいただければ同業者の方には共有します。
さて当社の現場用セキュリティカメラですが、2000ヒトケタ年頃から導入しています。
以前のものは電池式で単3を8本使い、2,3日で電池切れのため交換する必要がありました。一方で商用電源がない場所にも使える点は優れていたのですが、休工日が続いたり電池交換忘れによる撮影漏れ、解像度不足、やはりリアルタイムでリモートから見たいなどの課題希望が有り、現在は下記要件で選定したものを使用中です。
・VPNを張らなくても、インターネット経由でWindows/iOS/androidからリアルタイム監視できること。
・本社サーバ及び回線切断を考慮しカメラ本体で録画できること。
・屋外に設置するのでIP65以上、できればIP66。
・解像度1024×768(HD)以上。
・夜間撮影できスケジュール録画機能に対応していること。
・導入コストが低廉であること。
・電池交換不要かつ電源から数十m程度離れていても問題ないこと。
結果としてP社製、M社製、S社製の某製品を導入しています。なぜバラバラかというと、上記は全てS社のOEM供給モデルと思われますが、買う時期によって価格の変動が激しいため、最も安いものを購入しているからです。
当社が導入した際は1台3万円程度でしたが、その後販売終了しFull HDの後継モデルになっているようです。
上記カメラは全てWindows、iPhone/androidの専用アプリで閲覧可能です。スマホで見れると、盗難だけでなく大雨、強風のときに家からスマホで見たりします。
Windowsでの見え方のイメージ(かなり縮小しぼかしています)
iPhoneでの見え方のイメージ(かなり縮小しぼかしています)
ラミネートした構成図と機材をセットで箱詰めしてあるので、現場で誰でも設置できます。カメラは杭まる君などを使い、手の届かない高所に設置しています。
スイッチングハブをPoE給電可能にすれば、さらにシンプルになりますが、当社ではコスト最適化の観点から、ギガビットイーサネット対応時にオフィスで10M/100Mのスイッチングハブが何台も不要になったので、それを流用しています。
ラミネートした構成図
現場でも電話、FAXとあわせ光回線を用意することもありますが、当社のような専門工事が多い会社は一つひとつの工期は短いので、施工管理用にWifiルーターをもともと会社にて何台も用意してあります。
今回のカメラを社内に設置することはなく、外用ですので割り切ってクラウド側に委ねる構成になっています。会社内やプライバシーが気になる場所に設置するのでしたら社内ネットワークを伸ばし、機器選定を考慮すべきです。
WifiルーターはAterm MR-04,05にmineoのSIMで利用しています。※クレードル付でないとLANケーブルを差し込めませんのでご注意下さい。
mineoは10GBで2500円/月程度と安価であり、選定時以下の点が優れていました。
・契約期間の縛りがない
・法人全体でパケットシェア可能
・余ったパケットを繰り越し可能
実際のところ多くの現場では上記図のスイッチングハブに施工管理者のパソコンも接続しメール、各種調べごと、Webライセンス認証、出面入力などインターネットを使用していますが、10GBを超える現場は少ないです。
カメラだけの構成の場合、常に遠隔から接続しているわけではなく、風雨や施錠等が気になったときに見るだけなので1GBも使用しておらず、大目に見ても3GB 月900円のSIMでいいかなという感じです。