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長野県議会 環境文教委員会の視察がありました2022.09.01

8/31は長野県議会の環境文教委員会委員および、地元議員の方々が弊社を来訪されました。
高断熱高気密、日射取得、熱交換換気、再生可能エネルギーとEVによる脱炭素時代の木造非住宅建築についてプレゼンし、実物をご覧いただきました。




2020年11月に移転し、もうすぐ2年になります。
当時は仕様について「ここまでやる必要あるのか」という反応が多くありましたが、この2年で断熱等性能等級6と7が定められ、当時最高等級であった断熱性能等級4が最低限義務化されることが決まりました。

それらの動きによって社会の見方もかなり変わってきており、断熱について関心をもって勉強質問される方が増えてきたように思います。

© UEDA Hiroshi


実際にオフィスとして使用しデータを見ると、一年全体では大幅にカーボンマイナスですが、季節別・時間帯別では太陽光でまかないきれない部分があります。

雪が降り積もると太陽光は発電しませんし、冬の朝などもまだ発電する前に暖房需要としてエネルギーが必要です。
発電と利用の時間差をV2Hで給電することは可能ですが(木下建工ではピークシフト目的での使用はしておらず停電時のバックアップ用)、季節のシフトを充電池で実現するのはシステムとして筋が悪いでしょう。




また太陽光で発電した電気を使いエコキュートで中間湯沸かしをしていますが、EVの充電と重なると発電量ぎりぎりになります。太陽熱温水器で十分湧くので、太陽光発電で給湯需要を賄うのはもったいないです。


今回の視察では上記運用開始後の計測値に基づき、課題と今後に向け「断熱」「日射取得」「屋根上太陽光」を前提として、

 ・長野県の森林資源は油田代わりになること
 ・再生可能エネルギーの季節や時間をシフトするための「P2G」「地域熱供給」「太陽光給湯」
 ・それら技術の既存ストックへの適用、公共施設・集合住宅改修の可能性

といった可能性までを説明いたしました。


生産するエネルギー源が何かによって企業がどこで生産するのか検討する、立地に影響を与える時代になりました。

産油国に富が集中し不公正な振る舞いが許される世界から、再生可能エネルギーで社会活動できる地域が栄える時代になるだろうし、していかないといけないと思います。

© UEDA Hiroshi


私たちは今後も経験ノウハウをオープンにすること、断熱改修、設備専門施工サービスなどで社会の脱炭素化を推進していく所存です。

 

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