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モールテックスキッチンを作りました2020.12.28

以前施工講習を受け認定施工できるようになった左官系の新材料「モールテックス」。
高いデザイン性と耐久性から、インスタなどでも目にしない日はない人気の材料です。

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#MORTEX の施工講習を受けてきました。 #モールテックスは、ベルギーの左官塗材です。水を通さない薄く強靭な仕上げ層をつくることができ、優れた機能性と高い意匠性を合わせ持っています。 具体的な案件はないのですが、最近お店づくりや、住宅リノベで話題になることがちらほら出てきました。コンクリートを補修保全する材料も一緒ですが、やはりこういったものはお客様に提供できるまでにきちんと勉強して、社内で練習やテストをする必要があるので、早めに認定を取ろうかと。 pic2 ふつうに塗ってもあの独特の表情は出ません。色々やって試してみました。 pic3 全てモールテックスは同じ色なのですが、のせる保護剤によってここまで色が変わります。保護剤それぞれに撥水性の違いやメンテナンス頻度など違いがありますので、仕上げまで含めたカラーサンプルと機能で検討する必要があります。 pic4-5 モールテックスではこんなこともできます、驚きですね! pic6の動画、ダンボールにモールテックスを塗って水を入れてある様子です。硬さと防水性はピカイチですが、正しい施工でないとこの性能は出ません。 #リフォーム #リノベ #水回り #リノベーション #左官 #内装 #長野県 #佐久市 #木下建工 #循環型社会

軽井沢佐久リノベ | インフラ再生 | 木下建工(@reconstructjp)がシェアした投稿 –



施工にあたってはお客様と施工側双方の材料の特性理解が必要となるハードルの高い素材。
やはり最初は社内で試して様子を見たいもの、今回新本社では巨大なキッチンを作ることになり、自社のものであれば遠慮なくトライできるということで施工しました。
カラーはデスクの足やアイアン階段に合わせたBM65、存在感がすごい。




II型キッチンでシンク部分は幅なんと3,460㎜、奥行900mmの巨大さ。コンロ部分も2,400mmあります。
住宅でこのクラスをオーダーするといくらかかるんでしょうか…全く縁のない世界なので分かりませんが、私たちは普段使いなれている24mm構造用合板で作りました。

安くて強いです、さすがにお客様用ではやりませんが。




ペーパーで磨いたあとに水洗い。入居し仕事している中なのでペーパーは手であてました。水洗いは手を抜くとエフロレッセンス(白華)の原因になるので念入りに。土木構造物相手なら高圧洗浄かけるのですが、室内だとそれができないのでひたすら頑張りました。




仕上げはオイルモールテックスで。一段と濃くなり狙った通りの色が出ました。




モールテックスで施工された面は世界にそこだけしか存在しない、個性的でとても肌触りの良い天然の様相になります。
また防水性も高いのがポイントですが、今回は天板とシンクはステンレスのバイブレーション仕上げにしました。

モールテックスは水には強いものの熱には強くありません。家庭と異なり、多くの人が使う場所なので天板とシンクはステンレスにすることで気兼ねなく皆が使えるキッチンになったかと思います。
モールテックスにコテ跡にバイブレーションのステンレス、かなりマッチしているのでこの組み合わせおすすめです。




さて、材料を多めに買ったので旧本社から持ってきた年代物のテーブルもモールテックスにしてみました。
推定40年程度、非常に古いので木口の剥がれなどがあり、誰もがもう捨てるだろうと思っていたテーブルでしたが、重厚で唯一の存在感に。

会社にいらっしゃったお客様からも、かっこいい、ぜひ売って欲しいと頼まれるくらい好評ですが、W2,400mm D1,200mmのモールテックステーブル、販売するとしたらかなーーーーりのお値段になりそうです。


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