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Ryze Tech TELLO レビュー後編 屋外でも試してみました2018.04.26

前編に続き後編です。
当初前回の投稿で反響がなければ終わりのつもりでしたが、「あれでレビューのつもりですか?」と煽られまして…皆さん興味あるようでかなりアクセスが多いです。

さて今回は天候が回復したので屋外で試してみました。

動画を撮ってみる
早速動画をご覧ください。場所は軽井沢町の住宅建設現場です。
ドローン飛行経験の浅い人が操作しているときは、万が一を想定して低い高度でフライトさせました。
 




フィールドでの操作ですが、仕事で使うならやはりプロポが欲しいですね。
スマートフォンのアプリですと、タッチパネルなんで直進させるつもりでも微妙に斜めになってたりして、まっすぐ飛ばすのが難しいです。
もちろんレジャーでの自撮りとか、メーカー想定の使い方でしたらスマホだけで飛ばせるのが身軽でありがたいんですが。


画質はスペックシート上はHD:1280×720 30fps ですが、本体に記憶媒体があるわけではなくWifiでスマートフォンに飛ばしているので時々ブロックノイズ、遅延が見られます。ファイル形式はmp4 です。


さて変わって動画後半はCircleの機能を使いました。
高度は9.9m、手振れ補正は電子式、ジンバルがないので風でかなり揺れています。


写真を撮ってみる
※アクセスが多いので写真を変え編集しました。(2018/5/12)
Telloはアプリの設定画面で「標準」と「高画質」の2種類が選べます。違いも見てみましょう。
ちなみにアプリ起動時は標準になっており、高画質にしてもアプリ起動のたび標準に戻ります。




まずは標準画質から。写真は撮ってだしのjpegです。こちらクリックでオリジナルダウンロート可能。

Taken with RYZE RZ001, F/2.2, 1/750 Sec, ISO 100


標準画質の画像サイズは2592 x 1936 ピクセル、ファイルサイズは 1.7MB でした。

次に高画質。こちらクリックでオリジナルダウンロート可能。

Taken with RYZE RZ001, F/2.2, 1/750 Sec, ISO 100



違いは分かりますでしょうか?高画質の画像サイズも標準と2592 x 1936 ピクセル、ファイルサイズは 2.8MB でした。
jpegの圧縮率違いですね、高画質は撮影してから再撮影可能になるのに少し時間を要します。
画像ファイルの命名規則は YYYYMMDDhhmmss.jpgです、複数台使用時は注意が必要ですね。

カメラのスペックは以下の通りです。※撮影画像のExifによる。
 焦点距離 :1.98mm(35mm判換算で25㎜相当)
 画素数  :約500万画素
 絞り   :f/2.2 固定
 

センサーサイズは公開されていませんが計算上スマホ以下、Webカメラなどのサイズになります。
動画中でもコメントしましたが、一番感じたのはカメラの位置がPhantomとは違い固定だということです。
これまでも、橋梁を下から撮影しようとすると、Phantomのカメラが上に向かないという課題はありましたがTelloは上にも下にも向きませんので。

画質的にはセンサーが小さくても晴れていれば結構きれいですね。明るい場所でインフラや建物屋根の劣化具合を、設計に使うのではなく人の目で見れない部分を見てみる用途には使えそうですが、風に弱いので実際に現場で飛ばせる環境は限られそうです。
ちなみに市街地では垂直方向10m, 水平方向8m程度離れただけで信号が微弱ですというアラートが上がりました。


前後編通してのまとめ
・初心者でも非常に飛ばしやすいけど、そのうちプロポが欲しくなる。
・まず室内や、屋外の低い高度で飛ばし、ドローンに慣れ練習するにはとてもいい。
・動画は揺れる。ノイズも出る。つらい。
・写真は晴れた屋外は結構きれい。メーカーPVのような使い方ならいいと思う。

→ 結論:建設会社としてはドローンに慣れる練習用での導入なら有り、その場合交換用電池の追加購入を推奨。


木下建工の場合、全国での包括免許がありますので、200g以下の航空法規制対象外というのはメリットにはなりません。
そのため現場投入は見送りですが、新入社員やインターン生の練習には非常にいいとわかりましたので、練習用機にします。
その場合は前編のように会議室か、風の無い日に会社所有地(山の中で回りに何もなく、敷地が何千坪もある土場)でフライトさせることになるでしょう。


To be continued …
ScratchでTelloを飛ばす
 

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