インフラの長寿命化で
地球環境に貢献する
急速に進む道路ストックの高齢化
建設後50年以上経過する橋(長野県内)
急速に進む道路
ストックの高齢化建設後50年以上経過する橋
(長野県内)
2015年
2025年
2035年
長寿命化による効果
今後50年間に長野県の管理する3,829橋で
予防保全を実施した場合の累計コスト縮減効果
長寿命化による効果
今後50年間に
長野県の管理する3,829橋で
予防保全を実施した場合の
累計コスト縮減効果
出典:長野県 橋梁長寿命化修繕計画(第2期) 2013年6月 21ページ
地域を支える橋梁の補修
● 中沢大橋
現地で梁を切り離します
長野県小諸市 浅間サンラインにある「中沢大橋」
全長は230 メートル、浅間サンラインの中で最も長い橋です。
平成4 年に架橋され23 年が経ち、補修補強工事をすることになりました。
実際に足場を組み、当社にて詳細確認したところ、当初予定よりも補修が必要な箇所が随所に見つかり、工期を延長しての工事となりました。
中沢大橋の支柱や梁は、もともと「耐候性鋼」と呼ばれる鋼材が使われており、鉄が腐食し辛いという技術が施されていました。
腐食の進んだ鋼材
しかし長年雨水や、融雪剤(塩化カルシウム)が溶けた水などが流れ続けたことで、鋼材は写真のように腐食し強度が大幅に低下していました。
完全に腐食してしまった部分に関しては切り離し、新しい梁を入れ替えます。地域を支える道路であり全面通行止めをしての工事は不可能です。
交換作業の様子
一時的に梁を外しても橋の強度が低下してしまわないよう、事前に仮設の梁を取り付け交換作業を実施しました。
その他、支承などは痛み具合によって、交換せずに高圧洗浄機を使用して錆を綺麗に落とし、その上から特殊な樹脂や塗料などを吹き付けて補強しました。
工事中の中沢大橋
(当社ドローン撮影)
(当社ドローン撮影)
この工事の様子は地域のケーブルテレビ局によって2度に渡り放映されました。
また、この工事内容は発注者である長野県によって高く評価され、監理技術者は平成28年度長野県優良技術者表彰を受賞しました。