新本社と旧本社のCO2換算排出量を比較してみました2021.01.20
新本社に移転して2ヶ月がたちました。
前回エネルギー使用量について途中経過をまとめましたが、ここでCO2換算排出量の比較もしてみたいと思います。
新本社(木造393.34㎡) 2020年12月 エネルギー使用量
従量電灯C契約 買電量 863.341kWh 売電量 926.758kWh (2020/12/1 – 12/31)
旧本社(木造282.36㎡) 2019年12月 エネルギー使用量
従量電灯C 使用量 1,797kWh (2019/12/9 – 1/9)
低圧深夜電力 使用量 99kWh (2019/12/9 – 1/9)
都市ガス 使用量 104㎥ (2019/12/3 – 1/5)
灯油 使用量 50ℓ(推定)
面積が異なるので1㎡あたりに直した図がこちら↓
なんと売電を加味しなくても4分の1になっています。
しかも出社したての朝や、トイレや給湯室、倉庫に行くのにまったく寒い思いをせずにです。
売った電気のことを考えると実際にマイナスカーボンになってしまいました。
もともと、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比較して木造は建設時のCO2換算排出量が少ないこともあり、木材利用と合わせ循環型社会実現のための新本社という意味で木造にしましたが、同じ木造でも高断熱にして日射取得すればランニングでもここまでエネルギーを使わなくなるんですね。
出典:一般社団法人ウッドマイルズフォーラムウェブサイト
建てもの燃費ナビでシミュレーションし建設しましたが、非住宅ということもあり計算に限界があったところ予想以上の嬉しい結果となっています。
佐久地方に建つこの建物にとって今が一番厳しい時期なので、早く年間を通してみてみたいものですが、サーバ類など全部含んでも総一次エネルギー消費が年間30kWh/㎡ 切ってくるのは間違いないと思います。
高断熱、日射取得、おまけで再生可能エネルギーと高効率設備が低炭素社会構築の主役となることは間違いありません。
※計算に使用したCO2排出係数
電気:0.426 kg-CO2/kWh(中部電力ミライズ株式会社)
ガス:2.22 kg-CO2/㎥(長野都市ガス株式会社)
灯油:2.89 kg-CO3/ℓ(環境省)