木造超高断熱 木下建工新本社 壁断熱工事の様子2020.07.27
木造超高断熱の木下建工本社工事では、上棟が終わり屋根板金、設備、電気通信工事などを進めています。
さて今日お伝えするのは壁断熱工事です。付加断熱、今回はKMブラケット105㎜厚を使用します。
普段木下建工では横桟工法を採用していますが、KMブラケットは木部の熱橋がないのがわかりやすい利点ですね。
※KMブラケットの熱伝導率(λ):0.19、木とそう変わりませんが面積が少ない
この先端の白い部分が産業用両面テープになっており、透湿・防水シートに接着することができます。
KMブラケット、手早く繊維系の不燃断熱材を連続施工でき、均一に付加断熱できるのがいいと思います。
付加断熱を施工したら、タイベックシルバーで気密を取ります。遮熱には期待していませんが、耐久性は折り紙付き。透湿・防水シートで業界初、20年保証をしたのがタイベックです。
今回はコスト自社負担ということもあり熱に対する耐久性からシルバーを選定。
室内の充填断熱も進んでいます。
APW430がちらりと映っています。余談ですが窓も全部トリプルでLow-eなので、木造ですがタイベックシルバーと合わせおそらく携帯の電波が入りづらい建物になると思います。この業界は何でも電話で済ませる慣習が生産性向上の大きな制約となっているため、むしろ歓迎です。
新本社では、オーバースペックと言われそうですが室内側に調湿気密シート「インテロ」を使用することにしました。
かつて佐久は、エアコンのない建物も多く夏の内外温度差はそれほど大きくはありませんでした。
最近は冷房なしでは仕事になりませんし、今後ますます温暖化が進めば建物内部の夏型結露は現実となるので決してオーバースペックではありません。
貫通部、綺麗な処理。いいものを使っていても施工が雑だと全然意味がないということは、施主兼施工会社として声を大にしたい(笑)
今回オフィスなので、デスク用の電源、通信の位置変更などには柔軟に対応できるようにしたい。
コストと可変性(本当によくレイアウトを変える)を考え、壁側に配線層を作るのではなく、オフィスらしく柔軟に変更できる仕組みにしました。詳しくは電気通信のパートで紹介しますね。
その前に屋根の充填断熱の記事になるかなと思います。
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