軽井沢町 注文住宅の基礎工事の様子その12018.06.04
解体からお伝えしている軽井沢町追分の住宅工事では、GW明けから本格的に基礎を作っています。
コンクリート打ちには最高の季節になり、地鎮祭の時より周りも色づいてきました。
木下建工では発電所や携帯基地局などインフラの基礎工事が多いので、家の基礎工事が逆に珍しいのですが、せっかくなのでお伝えします。
砕石地業
まず根切りといって、基礎外周りを掘っていきます。
軽井沢で冬にも耐えられるよう凍結震度が深く、しかも平屋なので住宅にしては大掛かりな工事です。
そのためかなりの土が出たのですが、敷地内に低い部分がありレベル調整に使うことで、搬出せずコストダウンしています。
0.25㎥のバックホウで、よく住宅の基礎工事で見るものより2周りは大きいのですが、それでも工事全体を見渡すと小さく見えました。
砕石を敷き詰めた後しっかり転圧していきます。
捨てコン打設
捨てコンとは基礎を作るための墨だしに必要となります。そのため過剰な仕事をする必要はありませんが、平滑性が求められます。
写真の通りでびしりときれいに打設できました。
その後墨だしをし、防湿シートを引きます。
配筋
基礎の中の鉄筋を組む工程です。今回の計画は構造計算による耐震等級3とのことで、D13(鉄筋の太さ)がダブルだったり、150mmピッチと200mmピッチが場所により異なったりですが、レベルの高い施工によって美しく組まれています。
鉄筋下の防湿シートですが施工して1日で湿気が上がってきています。フラット35の住宅仕様書ではべた基礎の場合コンクリート厚みが、10cm以上の場合防湿シートは不要とされていますが、今回は高気密高断熱住宅で地中からの湿気対策が重要なので施工しました。
やはり透湿抵抗値がかなり異なってきますので。
スペーサーで鉄筋を浮かし、かぶり圧を確保します。立ち上がりの部分は通称「ドーナツ」と呼ばれる部材で型枠と鉄筋の離隔を確保。(中央の白い円形のもの)基準よりひとまわり大きなもので余裕を持たせています。
管理者と時にはお施主さん含めて配筋は検査します。
型枠工事
型枠は、みなさんご存知だと思いますが生コンを流し込み、固化させるための枠組みです。
今回は基礎が複雑な形状だったので、木製の型枠を使い寸法等を何度も確認しながらピシリと組んでいきます。
アンカーボルトもこの時に固定します。引張強度によって物も長さも違いますし、コンクリートに埋めてしまう前に構造計算での設計と照らし合わせ写真を撮っておきます。
打設後の状況。ピシリとそろっています。この出ている部分を計ると埋め込まれた長さもわかります。
さて長くなり写真の枚数が多いので、コンクリート打設以降は「その2」をお待ちください。