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下小田切5工区 ドローンによる測量の様子 その22017.12.19

先日その1でお伝えした、佐久市下小田切のドローンによる測量の様子です。
前回の続きから・・・

ドローンによる撮影
2名体制でドローンと周囲状況を目視で監視しながら、事前設定通り自動航行で撮影します。
飛ばす前に風速の確認(6m/s以下としています)をし、測量の範囲内は除草が必要です。

3次元点群データ生成
ドローンで撮影した画像をもとに3次元データを生成します。
木下建工で使用しているソフトウェアはAgisoft(ロシアの会社)製「Photoscanプロフェッショナル版」です。
シェアの高いソフトなので、インターネット上にノウハウ、ドキュメントが豊富にあります。

写真上の対空標識に、トータルステーションで押さえた座標を読み込ませていきます。
支援機能があるのでスイスイ進みます。




処理を進めデータをエクスポートします。




点群データの活用
Photoscanから、福井コンピュータ製「TREND-POINT」にデータをインポート。当社の場合もともと「武蔵」という福井コンピュータ様の施工管理支援ソフトを導入していたため、データ連携等扱いの点からTREND-POINT,TREND-COREを導入しています。
なかなかの費用となるので、今後日本全体で普及していくためには、ソフトウェアの低価格化が必要になるのではと思います。




インポート後、樹木など余分な点をフィルター機能(ごみ取り)で省き、データが活用できるようになりました。
三角網による土量計算(プリズモイダル法)も一瞬です。初めて画面で見たときは、鳥肌が立ちました。




導入前にすこし心配だったラップトップの能力は、下記スペックでストレスなく動作しています。
当初は本社ワークステーションで点群処理、ごみ取りなどをし、ネットワーク経由でデータを現場事務所に送信しようと考えていました。しかし導入に積極的な若手、中堅社員が主に現場事務所で仕事をしていることから、撮って自分たちですぐ処理して差分を見たりしながら内製化を進めるため、ラップトップのワークステーションを個人持ちにして複数台導入しました。

プロセッサ :Intel Core i7 2.8GHz (Kaby Lake)
メモリ   :16GB 2400MHz DDR4 (様子見て32GBまで拡張可能ですが今は必要ありません。)
ビデオカード:Nvidia Quadro M620 2GB GDDR5
ストレージ :512GB M.2 SATA
ディスプレイ:15.6インチ FHD (1920×1080) IPS ※必要に応じHDMIで外付け
OS     :Windows10 Pro 64bit

少し費用は掛かりますが普通のラップトップとそれほど変わらない大きさで持ち運び可能ですし、点群データは容量が小さくなく、ネットワーク越しのやり取りは負担になるので現場に配備して正解だったと思います。

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