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下小田切5工区 ドローンによる測量の様子 その12017.11.22

下小田切5工区の現場では、ドローンによる測量をしています。
木下建工では橋、トンネル、水路などの工事が多く、今回のような道路新設といった土木工事は少ないのですが、施工においてさらなるICTの活用をしたいという声が中堅、若手社員から上がりました。

そこでUAVを用いた3次元測量に関しては、本工事を機会に、撮影計画、標定点・検証点の設置、撮影、写真解析、点群処理のワークフロー全てを直営スタッフと自社機材で内製化しています。

飛行計画
図面を見ながらアプリケーションで飛行計画をつくっていきます。
木下建工では比較的早期にドローンを導入したため、Phantom 3 Advancedという今では古い機体で、有効画素数1240メガピクセルのカメラを搭載しています。(Phantom 5 Proが発売されたらその日に買おうと待っているのですが、なかなか出ませんね・・・)
国土交通省の要領では、1cm/px以内ですので、本機は22.7m以下で飛行高度を設定。Phantom 4 Proなどではもっと高い位置から撮影可能=撮影枚数が少なくて済みます。






上位機種だとより効率化は可能ですが、100万~数百万の機体だといくら保険かけてても萎縮してしまう。もしろPhantomクラスの手ごろな機種を業務で使う中にもノウハウが蓄積されるかなと考えています。


対空標識の設置
つぎに標定点、検証点に対空標識をおいていきます。
評定点というのは、撮影後の目印です。この目印の座標を後ほど出てくるトータルステーションで押さえておきます。
国土交通省の要領では、100mに1箇所以上必要です。




検証点はUAVの精度を証明するための座標。国土交通省の要領では、200mに1箇所以上必要で、小さい面積の場合は最低2箇所必要です。
この対空標識は木下建工で使っている写真解析ソフトで自動認識します。

対空標識の座標は自動追尾型トータルステーションで測量していきます。これはSOKKIA社製ixシリーズで、購入時世界最速、最小、最軽量。おまけに世界初SIMスロット搭載とすごいことになっていました。




一般の方は測量というと、一人が棒みたいなもの(プリズム)を持って、もう一人が覗き込みながら、「もう1cm横!」などと指示しつつ何かメモを取っているというイメージだと思います。
近年はこうした機械によって技術者ひとりで測量(ワンマン測量)でき、しかもスピードも速いです。

ギュインギュイン動いている姿は↓




長くなりそうなので、ドローンでの撮影以降はその2につづきます。
写真は11/21現在の現地の様子です。いつもの全天球画像ですが、施工中の動画を撮影して後からVRでみるべく先日RICOH THETA SCを導入しました。撮影者が映り込んでいますが、動画撮影時は三脚をたててリモートで制御します。

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